【CCNP】ENCOREに挑む

Cisco

Oracle DBAを取得してから1年ほど経つので、次の目標を決めて進めることにしました。
そこで曲がりなりにもネットワークSIを生業にしているため、今更ながらCCNPを取得することにしました。

CCNP(Cisco Certified Network Professional)とは

シスコシステムズ社が実施しているネットワーク知識やシスコ機器の操作スキルを証明する認定資格です。
シスコの認定資格の大分類としては下記があります。

資格名称位置付け
CCST (Cisco Certified Support Technician)入門者向けの資格
CCNA (Cisco Certified Network Associate)初級~中級者向けの資格
CCNP(Cisco Certified Network Professional)中級~上級者向けの資格
CCIE(Cisco Certified Internetwork Expert)上級者向けの資格

それぞれの認定資格の中でもエンタープライズ、データセンター、セキュリティなどの分野が分かれております。
CCNPにおいては7つの分野(2026年6月現在)に細分化されており、内一つ取得すればCCNP認定されたことになります。

  1. CCNP Enterprise
  2. CCNP Data Center
  3. CCNP Security
  4. CCNP Service Provider
  5. CCNP Collaboration
  6. Cisco Certified CyberOps Professional
  7. Cisco Certified DevNet Professional

上記試験の内、コア試験(必須)+コンセントレーション試験(選択)の2つ取得することでCCNP認定されます。
私が受験したのは企業ネットワーク向けの「CCNP Enterprise」で、主にLAN環境の構築・管理に焦点を当てた試験になります。
Enterpriseではコア試験、コンセントレーション試験に下記があります。
【コア試験】※必須
 ・350-401 ENCOR Implementing and Operating Cisco Enterprise Network Core Technologies

【コンセントレーション試験】※選択
 ・300-410 ENARSI Implementing Cisco Enterprise Advanced Routing and Services
 ・300-415 ENSDWI Implementing Cisco SD-WAN Solutions
 ・300-420 ENSLD Designing Cisco Enterprise Networks
 ・300-425 ENWLSD Designing Cisco Enterprise Wireless Networks
 ・300-430 ENWLSI Implementing Cisco Enterprise Wireless Networks
 ・300-435 ENAUTO Implementing Automation for Cisco Enterprise Solutions
 ・300-440 ENCC Designing and Implementing Cloud Connectivity

試験問題として「選択」、「ドラッグ&ドロップ」、「シミュレーション」で構成されています。
シミュレーション問題はCisco機器の特徴だけでなくコマンドを抑えていないと合格は難しいです。

筆者のCiscoに関する知識量

  • CCNAを10年前に取得してから更新していない
  • 業務では1年に1、2度Catalystで評価環境を作る程度
  • 他ベンダーのルータ、スイッチは毎日のように触っている
  • Umbrella、Secure Endpointは構築経験あり
  • ワイヤレス、SD-WAN、SD-Access、自動化の知識ゼロ
  • NetFlow、IPSLA、PBR、IPSec、GREなどは1、2度設定した経験あり
  • ACL、BGP、OSPF、VRRP、HSRPは何度も触っている
  • VRF、CoPP、EIGRP、GLBP、QoS、NATあたりは触ったことない

前提条件

認定試験の受験に前提条件はありません。
シミュレーション問題が多いため、コマンドを打ち慣れていれば取得できます。
業務経験があると楽ですが、なくてもパケットトレーサ、CML、GNSなどNWシミュレータが充実しているため対策は簡単にできます。

勉強教材

1.白本

図説で基礎を学びたい方におすすめです。
また試験範囲を把握することができ、動作原理やNWフローのイメージがしやすくなります。
この本を読み込んでもシミュレーション問題には対応していないため、対策としては不足しています。

シスコ技術者認定教科書 CCNP Enterprise 完全合格テキスト&問題集 [対応試験]コア試験ENCOR(350-401)
シスコ技術者認定教科書 CCNP Enterprise 完全合格テキスト&問題集 [対応試験]コア試験ENCOR(350-401)

2.Ping-t

問題数が1600問以上あり、基礎を叩き込むのに最適です。
また、手入力するコマンド問題やCLIベースで操作できるシュミレーション問題など対策がしっかりできるため、最低でもPing-tの問題が解けないと合格は厳しいです。

Ping-t

3.シュミレーションソフト(パケットトレーサ、CML、GNS3)

GNS3もCMLもインストールしましたが、初期構築が楽なのがパケットトレーサでした。
GNS3はIOSファイルが必要、CMLはサーバで動かす必要があるのでAWS、VMwareやDockerで構築するので起動も面倒くさいです。
ENCORE程度であればパケットトレーサで十分だと思います。
GNS3やCMLは実機に限りなく近いので、ENARSIを受けるとなるとCMLを利用した方がいいのかな?
※ENARSIを勉強中のため受験してからレビューします。

Getting Started with Cisco Packet Tracer
Free online course introducing Cisco Packet Tracer, a network simulation and visualization tool by Cisco Networking Acad...

勉強方法

Cisco機器をメインで触っているわけではないですが、ネットワークSIを生業にしているため、ネットワーク知識は割とあるので期間は短めに設定して実施しました。
2026年2月~2026年6月の5か月を目標に進めました。

1.白本

CCNAを受けてから期間が空きすぎていたので感を取り戻すために1周読みました。
把握しているところが多く平日は電車内で20分程度、休日は1時間読むことで2か月ほどで読み終わりました。
100問×2の模擬試験がついていますが、10割解いて解説できるまで白本で復習しました。

2.Ping-t

白本はあくまで教本のため、勉強のメインになるのはPing-tになります。
選択問題は習得度合をレベルで表してくれるため、レベルMAXの40レベルになるまでやりこみます。
大体自由演習を1周して、後は模擬試験をひたすら実施すれば40レベルまで行きます。
それでも不安な場合は模擬演習でフィルタ設定ができ、ミスが多い問題などで絞ることができるので苦手な問題を把握することができます。

あとはコマ問・シュミレーション問題でミスがなくなるまで繰り返します。
実際の試験ではタブや?を使えるため丸暗記しなくてもいいですが、6・7問トラブルシュートや構築をさせられ、意外と時間が足りなくなるため瞬発力を養う必要があります。

問題数が多く、シュミレーション対策で2~3か月使いました。
正直パケットトレーサやCMLはなくても十分対策できますが、本当に不安なところは設定を投入して確認をした方がいいです。
私はIPSec+GreとCoPPが不安だったので、まっさらな状態から何も見ずに構築できるようにするため、パケットトレーサで確認しました。

出費

CCNPを取得するには2つの試験に合格する必要があります。
今のところ、ENCOREしか受験していないため7万程度の出費ですが、ENARSIで更に5万課金することになりそうです(´ー`)

コア試験(ENCORE)

名前費用(税込み)(日本円)
白本 (ENCORE)\5,940
Ping-t ※6ヶ月\4,950
CCNP (ENCORE)\62,480

コンセントレーション試験(ENARSI)

名前費用(税込み)(日本円)
Ping-t ※6ヶ月\4,950
CCNP (ENARSI)\46,860

振り返り

Oracleよりも教材が充実している感じがしました。
Oracle DBA GoldあたりになるとPing-tに存在せず、ネットにも情報が少ないため、教本を読み込んだり、セミナーに参加したりしないと対策が難しいですが、CCNPは参考書だけでなく「Ping-t」、「ネットワークエンジニアとして」など勉強教材が充実している感じがしました。
認定試験の難易度はシミュレーション問題やコア試験、コンセントレーション試験と2つ合格する必要があるのでOracleよりCCNPの方が物量的に難易度は高い気がします。
ただし、日本語翻訳があやふやなCisco語の選択問題は50問程度なのに対し、Oracle語を70問近く向き合わなければいけないのでストレスはOracleの方が高いかもしれないです。
今回はENCOREだけしか取得していないので次はENARSIを勉強する予定です。