【Oracle Master Gold DBA】DB未経験ネットワークエンジニアの備忘録

Database

ORACLE MASTER Gold DBA 2019を取得しました。
これから取得しようとしてる方の参考になるよう勉強方法を記載します。

Oracle Master とは

Oracle社が実施しているデータベースの管理スキルを証明する資格になります。
ORACLE MASTERは日本国内のみに通用する資格で、特定の試験に合格するとグローバル資格も同時に取得できます。
Gold DBAの場合はグローバル資格のOCPも同時に自動取得となります。
2020年3月から新体系になり、グローバル資格との対応付けが変更されました。
下記が2025年7月現在のグローバル資格との対応表になります。
ChatGPTに聞いても間違えた情報しか出てこないし、Googleでも古い記事が多いのでかなり混乱しました((+_+))

資格名称(日本国内)資格名称(グローバル)試験名
ORACLE MASTER Bronze DBA 2019Oracle Certified Associate (OCA)1Z0-085-JPN: Bronze DBA Oracle Database Fundamentals
ORACLE MASTER Silver DBA 20191Z0-082-JPN: Oracle Database Administration I
ORACLE MASTER Gold DBA 2019Oracle Certified Professional (OCP)1Z0-083-JPN: Oracle Database Administration II
ORACLE MASTER Platinum DBA 2019Oracle Certified Master (OCM)ORACLE MASTER Platinum DBA 2019 実技試験
ORACLE MASTER Silver SQL 2019Oracle Database SQL Certified Associate1Z0-071-JPN: Oracle Database SQL

筆者のDB関連知識量

  • DB関連の業務経験なし(ネットワークオンリー)
  • プライベートでOSSのDBをアプリケーションの検証用に構築する程度
  • Silver DBA 2019を取得後、Goldを受験するまでに3年間の空白期間あり

前提条件

ORACLE MASTER Silver DBAの資格を保有している必要があります。
詳細は下記リンクに記載しています。
https://education.oracle.com/ja/products/trackp_DB19COCP

勉強教材

1.黒本

下記の別名「黒本」1冊を読み込めば合格できます。
ただし、本番試験では演習や模擬試験の内容がそのまま出てくるわけではないため、文字通り読み込み”が必要になります。黒本くらいであればすんなり答えが出る所まで習熟度を上げましょう。

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2.ORACLE MASTER 取得応援キャンペーン

3月~5月にORACLE MASTER 取得応援キャンペーンで開催されます。
セミナーや研修コースなど無償で受講することができます。
黒本以外で習熟度を高められ、モチベーションを回復できるので受講を強くお勧めします。
※実施時期や内容は変わる可能性がありますので自分の目で確認してください

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勉強方法

業務経験なし、Silver受験時期も3年前のため普通の方よりかなり多めに勉強していると思います。
私は2024年9月~2025年7月の10か月程の期間で進めました。

1.黒本

平日は電車内で20分程度+やる気がある時は夜1時間、休日は30分~1時間ほど勉強しました。
業務で利用することもないため、モチベーションが保てず1周回るのに半年かかりました。
全部で35章まであるため、後半に進むにつれ前半の内容を忘れてしまい、無駄な勉強をしてしまったと後悔しています。
周回は短期間で実施したほうがいいと感じました。
演習問題と模擬試験については選択肢ごとに何が正解で何が間違いか説明できるようになるくらいまでやりこまないと合格は厳しいです。

1周目1~35章+模擬試験
2周目1~35章+模擬試験
3週目演習のみ+模擬試験

また、モチベーション維持も兼ねてOracle環境を構築してコマンドの確認を行いました。
下記リンクが環境構築方法になります。

2.無償セミナー

Oracle社が公式で開催している無償セミナーがあります。
毎年4月頃にORACLE MASTER 取得応援キャンペーンの一環で開催されます。
黒本以外で習熟度を高められ、モチベーションも回復させることができます。
セミナーではOracleでブログを書かれている方が練習問題交えて説明してくれます。
※実施時期や内容は変わる可能性がありますので自分の目で確認してください

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3.資格試験準備セミナー

ORACLE MASTER 取得応援キャンペーンの一環で3月頃に有料動画の一部が無償公開されます。
相当数の練習問題を解説付きで教えてもらえます。
※実施時期や内容は変わる可能性がありますので自分の目で確認してください

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4.研修コース(Oracle Database 19c: マルチテナント・アーキテクチャ (1〜8章))

ORACLE MASTER 取得応援キャンペーンの一環で3月頃に有料動画の一部が無償公開されます。
実機を操作して動作を見せてもらえるのでマルチテナント・アーキテクチャの理解度が大幅に上昇します。
※実施時期や内容は変わる可能性がありますので自分の目で確認してください

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出費

円安が進み、受験料は値上がりの一途です(ノД`)・゜・。

■Silver取得時(2022年)

名前費用(税込み)(日本円)
黒本 (Silver DBA)4,950
Silver DBA 201932,340

■Gold取得時(2025年)

名前費用(税込み)(日本円)
黒本 (Gold DBA)7,425
Gold DBA 201941,773

おすすめ受験時期

毎年3月から5月まで再受験無料キャンペーンを実施しているので、4月~5月あたりに受験するのがおすすめです。
自分のモチベーションや知識量を考慮して逆算しましょう。

振り返り

モチベーション管理が一番大変でした。
インフラ業という仕事の都合上、土日が潰れることも多く、業務で使わない知識をインプットするのが難しかったです。
他の資格でも同じことが言えますが、短期間で集中して取得したほうが知識の定着にはいいし、モチベーション管理がしやすいので皆さんは計画的に進めましょう。
今回はGoldへの憧れもあり総額10万近く払って自己満だけの目的で取得してしまいましたが、果たしてこの資格が役に立つときは来るのかどうか…

あと、デジタルバッチがCredlyに登録出来なくなったのが地味に悲しいです。ベンダー資格を集中管理してくれて分かりやすくて好きなんですが今はLinkedInを推してるようです。LinkedInは自己申告制だからいまいち信用出来ないですね…