【Windows11】アップグレード必要要件の見直し

OS

以前Windows10からWindows11への無料アップグレードを実施を試みたところ、必要最小要件を満たしていませんでした。
対応が面倒なので後回しにしていましたが、移行無料期間がいつまで続くか分からないため重い腰を上げて確認することにしました。
調査結果を確認したところハードウェアではなく、TPM2.0とセキュアブートの設定が足りていないことが原因でしたので対応メモを残します。

Windows11アップグレード要件の確認

  • TPM2.0」と「セキュアブート」がサポートされていない旨のメッセージが表示されました。

原因

公式サイトのシステム要件を確認するとUEFIのセキュアブート、TPM2.0を有効化する必要がある旨の記載がありました。

BIOSモードとセキュアブート設定の確認をするためにWin+Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、「msinfo32」でシステム情報を起動します。

システム情報を確認し、BIOSモードがレガシの場合はUEFIに変更が必要になります。

MBR→GPT変更

BIOSモードがレガシの場合はパーティション・スタイルがMBRのため、UEFIに変更するにはGPTに変更する必要があります。
コマンドプロンプトを管理者として実行します。
diskpartコマンドでディスクパーティションユーティリティを開きます。
list diskコマンドでGPT形式に変更したいディスク番号を確認します。
exitコマンドでdiskpartを終了します。

C:\WINDOWS\system32>diskpart

Microsoft DiskPart バージョン 10.0.19041.3636

Copyright (C) Microsoft Corporation.
コンピューター: DESKTOP

DISKPART> list disk

  ディスク      状態           サイズ   空き   ダイナ GPT
  ###                                          ミック
  ------------  -------------  -------  -------  ---  ---
  ディスク 0    オンライン          3726 GB  1024 KB
  ディスク 1    オンライン           111 GB  1024 KB
  ディスク 2    オンライン          1863 GB      0 B

DISKPART>
DISKPART> exit

mbr2gpt /validate /disk:ディスク番号 /allowFullOSコマンドにて「Validation completed successfully」で変換可能であることを確認します。
mbr2gpt /convert /disk:ディスク番号 /allowFullOSコマンドで変換処理が行われ、「Conversion completed successfully」が表示されれば正常終了になります。

C:\WINDOWS\system32>mbr2gpt /validate /disk:1 /allowFullOS
MBR2GPT: Attempting to validate disk 1
MBR2GPT: Retrieving layout of disk
MBR2GPT: Validating layout, disk sector size is: 512 bytes
MBR2GPT: Validation completed successfully

C:\WINDOWS\system32>mbr2gpt /convert /disk:1 /allowFullOS

MBR2GPT will now attempt to convert disk 1.
If conversion is successful the disk can only be booted in GPT mode.
These changes cannot be undone!

MBR2GPT: Attempting to convert disk 1
MBR2GPT: Retrieving layout of disk
MBR2GPT: Validating layout, disk sector size is: 512 bytes
MBR2GPT: Trying to shrink the OS partition
MBR2GPT: Creating the EFI system partition
MBR2GPT: Installing the new boot files
MBR2GPT: Performing the layout conversion
MBR2GPT: Migrating default boot entry
MBR2GPT: Adding recovery boot entry
MBR2GPT: Fixing drive letter mapping
MBR2GPT: Conversion completed successfully
Call WinReReapir to repair WinRE
MBR2GPT: Failed to update ReAgent.xml, please try to  manually disable and enable WinRE.
MBR2GPT: Before the new system can boot properly you need to switch the firmware to boot to UEFI mode!

C:\WINDOWS\system32>

BIOS変更

ASUSのマザーボードでの設定例になります。
Advanced Modeから「起動→セキュアブートメニュー」に遷移し、OSタイプにUEFIモードを設定します。

「起動→CSM」から起動デバイス制御をUEFIのみに変更します。(ブートアップモードなので無効化またはLegacy+UEFIでもいいです)

「詳細→PCH-FW Configuration」よりIntel Platform Trust TechnologyをEnabledに変更します。PTTはインテルのセキュリティチップでTPM2.0が搭載されています。

全ての設定が完了したら保存し再起動します。

Windows11アップグレード要件再確認

互換性チェックツールを起動し、要件が満たされたことを確認します。

BIOSモードがUEFI、セキュアブートの状態が有効になったことを確認します。

最後に

Windows11がセキュリティ向上のためにセキュアブートとTPM2.0を有効化必須としたことによる弊害ですね。
そこまで手間でもないのでセキュリティが向上することを考えれば良いことだと納得しておきましょう。。。