最近インターホンの音が鳴らなくて調子が悪いな…
そうだ、電気工事士の資格を取得しよう!
インターホンの接続種類
といことで冒頭で書いた通り、インターホンの交換をしたいのが始まりです。
インターホンにも種類があり、下記3番の電源直結式(弱電配線)をしたい場合は電気工事士2種以上の資格が必要になります。
1.電源コード式
2.乾電池式
3.電源直結式
資格を保有していないと法律違反になるだけではなく、知識がないまま電気配線することで感電や漏電による火災につながる恐れがあります。その配線が原因で火災が発生した際は火災保険が下りないようです。
第二種電気工事士とは
電気技術者試験センターの引用となりますが、電力会社から低圧(600ボルト以下)で受電する場所の配線ができるようになります。つまり一般家庭や店舗などのインターホンやコンセント周りなどの配線作業ができるようになります。
a. 一般住宅や小規模な店舗、事業所などのように、電力会社から低圧(600ボルト以下)で受電する場所の配線や電気使用設備等の一般用電気工作物等の電気工事の作業に従事することができます。
b. 免状取得後、3 年以上の電気工事の実務経験を積むか又は所定の講習(認定電気工事従事者認定講習)を受け、産業保安監督部長から「認定電気工事従事者認定証」の交付を受ければ、上記(2)のaの作業に従事することができます。
最大電力100キロワット未満の工場、ビル等に勤務している場合、上記(1)のbと同様に「許可主任技術者」となることができます。
https://www.shiken.or.jp/range_qualification/03.html
電気工事士は筆記と技能に分かれており、両方とも合格水準を満たしていれば有資格者になれます。
合格水準というのは筆記は60%以上、技能は規定通りの欠陥がない配線ができれば合格です。
また、筆記については高校や大学で電気工学の課程を修めている方であれば免除されます。
(私は大学の電気法規が1単位足りなかったのでおとなしく筆記を受けました…)
高等学校、高等専門学校及び大学等において経済産業省令で定める電気工学の課程を修めて卒業した方
https://www.shiken.or.jp/examination/e-construction02.html
試験日程
試験は1年2回実施されています。
令和5年の筆記試験は下記の通りでした。
【上期】
受験申込 | 3 月 20 日(月)~ 4 月 6 日(木) |
CBT | 4 月 24 日(月)~5 月 11 日(木) |
筆記(試験会場) | 5 月 28 日(日) |
受験料(インターネット申し込み) | 9,300円 |
受験料(郵便による書面申し込み) | 9,600円 |
【下期】
受験申込 | 8 月 21 日(月)~ 9 月 7 日(木) |
CBT | 9 月 25 日(月)~10 月 12 日(木) |
筆記(試験会場) | 10 月 29 日(日) |
受験料(インターネット申し込み) | 9,300円 |
受験料(郵便による書面申し込み) | 9,600円 |
受験申込が2週間程のため、あらかじめアカウント登録してメール通知をオンにしておくのがおすすめです。
なお、CBT形式で申し込んでいても、CBTの試験予約をしなければ受験期間が過ぎても自動で筆記(試験会場)に切り替わり、受験票が郵送されてきます。(スケジュールがIPA試験と被りますが、IPA試験を優先することができます。)
技能試験については筆記試験が合格していた場合に受験票が送られてきます。
令和5年の技能試験の日程は下記の通りでした。
上期 | 7月22日(土)または7月23日(日) |
下期 | 12月23日(土)または12月24日(日) |
筆記試験
筆記試験は下記を参考書を1周、よく出る問題については2周、過去問は1年分解きました。
絵が多めに描かれているため、初めて見る用語も覚えやすかったです。
また、技能で使う複線図の書き方ついてもこの1冊読んでおけば問題ありません。
技能試験
技能試験は40分以内に配線を終えなければいけません。
候補問題13問が公開されており、この中から1問出題される傾向にあるようです。(あくまで候補問題なので、実問題は変更される可能性があります)
練習しないと時間内での配線を終えることかできないので、複線図やリングスリーブの刻印などは入念に練習しておきます。
自宅で学習する場合は、1周目で勘所を掴んで、2周目で40分以内に配線できるようなると良いと言われています。
私は1週目の3問ほどは時間無制限で解き、残り10問は40分以内で解けるように練習しました。
2週目では不安な箇所だけを復習しました。
技能試験は工具の貸出はしていないため、持参しなければなりません。
家で練習する場合、部材も用意する必要があり、下記を揃えておけば問題ありません。
素手で練習すると手がズタズタになるので、片手だけ手袋するのがおすすめです。
工具や部材をレンタルしているところもあるようですが、人気のためすぐ予約が埋まってしまうようです。
技能はテキストで習得するのは難しいため、HOZAN社様の動画を見て練習しました。
短い時間で配線する時短動画も数多くありますので余裕があれば探してみてください。
試験結果
令和5年の試験結果は合格でした。
結果は筆記・技能どちらもWebで確認することができます。
免状交付
合格通知が届いたら免状交付ができるようになります。
免状の手続き方法はお住まいの地域によります。
私は神奈川県の在住なので神奈川県の手続きを紹介します。
申請方法や書類などはマイナンバーの過渡期でもあり、今後変わる可能性が高いため組合サイトを確認してください。(2024年2月)
添付書類で1番面倒なのが「収入証紙」になります。
収入証紙は運転免許証の更新をしている方ならわかると思いますが、警察署に隣接している安全協会で購入するものになります。
私は警察署が近くにないので郵送してもらうことにしましたが、送料の確認や送付手続きなど収入証紙を購入するだけで2週間ほど掛かるようです。
免状申請にも時間が掛かるので気長に待つことにします。。。
最後に
IT資格は触れる機会が多いため理解しやすいのですが、電気関連はあまりなじみがないため(大学以来触れていない)、実際に工作して覚えるのが新鮮に感じました。
私はネットワークSEをやっているため、LANケーブルの配線業者さんと仕事をすることは多々ありますが、弱電の配線については見たことはありません。
ただ、家を建てたり、リフォームする際も弱電配線は絶対に必要になるものですので、全体像を掴む意味でも取得しておいた方が良い資格だと思います。
このような実用的な資格というのは自分のスキルの幅も広がると思うので、積極的に取得していきたいですね。
以上、お付き合い頂きありがとうございました。